ワタクシがパッチワークに開眼したきっかけとなった松浦香苗さん!

久しぶりの新刊です。うれちい!(^u^)

トラディショナルなキルトやアンティークが好きな人は買いです!

 

「松浦香苗の針仕事」

この本は、日本ヴォーグ社の「キルトジャパン」という雑誌で連載したものに、新たなテーマを加えたとのことで、とっても充実の内容となっていますので、ちょいと紹介したいと思います。

 

Part 1 「伝えたい針仕事」

こちらが連載部分との事です。代表的なトラディショナルパターンについてのお話と作品、一部ですが作り方が紹介されています。

松浦香苗さんの作風は、奇をてらわないというか、とてもシンプルなのですが、全体に優しい色使いがステキでありながら、布への強いこだわりが感じられ、洗練されています。お家で普段使いにするキルトを作りたい人には、どんなお部屋にもなじみやすい感じでおススメです。素朴なアンティークキルトがお好きな方には、布選びの際に参考になると思います。

各パターンについてのお話は、パターンの歴史を単に語るのではなく、実際の松浦さんの経験に基づいた内容となっていて、大変読み応えのあるものです。特に海外で様々なキルトに出会ってきたお話は、現地の雰囲気も伝わってきて、読んでいるだけでワクワクしてきますよ!

 

Part 2  「私のこだわり」

ここでは布へのこだわりを前面に押し出した内容になっています。

柄の生かし方、色の合わせ方についてなのですが、特に柄の取り方、組み合わせ方は必見です。柄を生かして作る小さなタペストリーは、ぜひ作ってみたい。楽しい!製作のプロセスも写真つきで紹介されています。とにかくかわいいの!うきゃー!

いずれの作品も松浦香苗さんならではの布選びですが、かわいらしい動物や子どもの図柄を使用していても、決して子どもっぽくならないのが素敵。私が思うには、布の色がぺかぺかしてないからかしら?

布選びや色合わせに迷っている人は、こんな布の使い方もあるのね~というようなヒントやアイデアが得られるのではないかと思います。

 

コラム

こちらではアメリカやヨーロッパの手芸道具について。美しいお道具などの写真と共に。昔のモノってなんであんなに美しいのかしらん( ^∀^)

 

 

 

わたくしの感想

数は多くないですが、タペストリー以外にもバッグ、ポーチ、小物入れ等の作り方も出ています。

説明は、ちょっと初心者の方にはわかりにくいかな~と思います。ハッキリ言うとくわしく作り方を知りたい人向きの本ではないかなぁ。

経験のある人から見ると、ちょっとおもしろいやり方をしているものもあり、それはそれで興味深いし(例えばドランカーズパスをアップリケでやるとか)、作り方が載っていなくてもパターンの製図は出ているので何とかなりそう(個人差あり)です。

他の先生の本とは、ちょっと違うところが私は好き。パッチワークが日本に入って来て、まだ何もお手本がないところから、試行錯誤を繰り返して来た松浦香苗さんならではの工夫が、なんとも自由で良いです。これぞ手作りの真髄ですな!

全体的に初心者向けではないですが、パッチワークキルトの奥深さを知るには大変良い本であると思います。幅広い人におすすめです。

ぜひ読んでみて〜〜