手芸本における和布ジャンルについては、実はあまり注目してませんでした。
和布を使って何か作りたい!っていう情熱がイマイチ欠けていたのと、
なんか似たような本が多いなと思っていたので。
とはいえ、立ち読みだけはしていて、
とくに、地味~な布にミリ間隔でびっしりと刺し子してあるのなんかを眺めては、
ひっそりゾクゾクしていました。
そんな調子のワタクシが、手にした1冊です。
和布のやさしい小物
またまたまたまた懲りずに小物の本です。
小物本を見ると、手に取らずにはいられない性分なもので。でへへ
はっきりいうと、特に目新しいものが出ているわけでもないと思う…..。
それでも買ってしまったのは、
和布ならではの布づかいにハッとさせられたんですよ。
より単純で時には大胆。
なんだか知らないけど、突然に、取り憑かれたわけです。
気になるものが2点ありました。
実を言うと、はじめは立ち読みで何とかしようとしました。うふふ
家に帰って、図や手順を書き起こしてみたりして、
1点はどうにかなりそうだったんですが、
もう1点はしくみがわからず、結局3回も本屋に行く始末。
(どうでもいいけど、こういう話「サザエさん」にもあったなぁ…..。)
さすがにアタシったらどうなのよ、それ・・・。
と気が付き3回目で購入いたしました。
こういうことって、みなさまもありますよね?
最終的に、図書館にもないから買うか…。とか。
なんだかんだ1冊1500円前後もするし、
本棚もギュウギュウどころか入りきらないし、
そうそうばかすか買ってもいられないっすよ。
しかしながら、数多ある手芸本の中から、
なぜか妙に気になった1冊
と言うだけありまして、この本、買ってよかったです。
気になった2点以外にも作ってみたいもの多数。
いずれの作品もシンプルなデザイン、粋な布づかいが素敵です。
老若男女問わず的。プレゼントしたら喜ばれそう。
妙にプリティすぎる手芸作品が苦手な方には、超おススメです。
そんなこんなで、気になった作品2点を
つくってみました。
つくってみました。その1
え~、出鼻をくじくようですが、
和布の本ですが、和布は使っていません。
実は最初から使う気が全くない上で、この本買ってます。
私が取り入れたいのは、「シンプル」と「大胆」。
まずは、「久留米絣の18枚つなぎのポーチ」
縞柄の久留米絣を縦横組み合わせたデザインがカッコよかったので、
縞柄のヨーロッパ産リネンでつくってみました。
超シンプルです。
たった1種類の布だけでパッチワークするという発想がなかったので、
私的にはこれは超画期的なデザイン!
ボタンはチープな感じのプラスチック製(?)で、
おフランスだかのビンテージです。
シンプルなので、ボタンに凝ってみると楽しい。
本では四角形の1辺が7㎝でしたが、
これをサングラスケースとして使いたかったので
1辺を5㎝にしてみました。
底が広いので、メガネ入れるのにピッタリですぜ!
縞柄以外でも試してみたくなり、もう1個つくった!
なにやら花札っぽい柄だけど、北欧の布です。
布だけでも十分華やかだったけど、ここにあえて刺繍を入れてみた。
ボタンはとっておきのを使いたかったので、刺繍はちょっと後ろ寄りにして…。
シンプルなパッチワークなので、いろいろ盛りやすいんじゃないかと思う。
刺繍図案は、Lea Stansalさまの本から拝借。
サングラスを入れたところ。
サングラスのケースってやたらにゴツくて大きくて重いから、
持ち歩き用にこれは使えるワ!
つくってみました。その2
「銘仙のおしゃれポーチ」
銘仙の明るい色調と大柄を生かした作品でしたので、
わたくしもキレイな色の大柄アメリカ布などを使ってみました。
紫とオレンジ(!)の布は
アメリカの布地屋さんから個人輸入をしたときに買った布だったのですが、
(関連記事はこちら)
結構な大柄で、これまでなかなか使えずにいたもののひとつ。
色調もちょっと個性的なので、これだ!と思ったわけです。
布合わせに和的な雰囲気をちょっと取り入れてみたつもり。
大柄に大柄を合わせるのもおもしろい!
実はいろいろと小紋柄とか合わせてみたんですが、
なんだか、普通でピンとこない。
多色すぎない大柄同士が意外とアリだった。
この作品は側面から裏地をチラッと見せたりなど、
ちょっと変わった構造のポーチです。
ポケットにティッシュ2個入れても余裕。
細々したものがひとまとめにできて、
使い勝手が良く、すっかりお気に入り。
そんなわけで、何の変哲もないようでいて
私にとっては超刺激的な本でした。
こういうのは、全く個人的な体験ではありますが、
何かのヒントになるんじゃないかと思った次第です。
和布好きな人にはもちろんよい本ですが、
そうでない方にもおススメいたします。