なんとなく寒くなってくるとキルトの温かそうな雰囲気から、作ってみたいなぁと思う方がいるのではないかと・・・。

実際、夏場のキルティングは暑くてつらーい作業ですので、始めるには秋冬は大変に良い季節です。(^.^)

そんなあなたにピッタリの(?)パッチワークキルト初心者さん向けの本をご紹介します。

 

「黒羽志寿子のパッチワークおさらい帳」

以前にもご紹介した黒羽志寿子さんですが→何風にしたいかでパッチワークの手芸本は選択できる。

こちらは基本レッスン本。基本テクニックが写真入りでバッチリ紹介されています。

四角・三角・六角形、カーブ、ひし形とパッチワークのパターンの超基本となる形の布のつなぎ方、すなわちピースワークというのですが、それぞれまち針の打ち方から、縫い方まで写真つきでものすごく親切丁寧に説明されています。

笑える話なんですが、教室に通っている人でさえずーっとピースワークばかりしているとキルティングのやり方を忘れたり、またその逆も然りで、時間が空いてしまうと結構基本的な事をすっかり忘れたりしがちです。

「おさらい帳」というタイトルはそんな人にも役に立つよ~というアピールですね。

そんなわけですので、本当に全くやったことのない人から、まだまだこれから本格的にやっていくぞぉ・・・という人にも良い本です。

実はピースワークのやり方ひとつとっても、やり方がセンセイごとにちょっと違ったりします。ハッキリ言って、私の通っている教室の先生とこの本の黒羽先生のやり方は違います。別の本を見たら、実際に違う事がわかるかと思います。

黒羽先生は「こうした方がもっときれいにできるよ!」というコツにこだわって説明されています。そういう意味では全くの初めての人にとっては本当に役に立つはず。私がこの本のおすすめする理由は、何と言ってもこのコツの部分なので。本だけで習うなら、コツのあるなしは超大事です!

しかしながら、どれが正解というのはないので、そこは自分に合うやり方、またはその時々のデザインにあったやり方を自分なりに見つけて行けばいいと思います。とりあえずきっちり印どおりに縫うのは、みんな同じ。

いろんな先生の本を熟読してみると、ほぉ!こんなやり方もあったのね!と新たなテクニックの発見にもなるので、私などは初心者さん向けの本もじっくり読んで、いいとこどりしてますよ。

 

サンプラーキルトを作りたい人にはわかりやすい。

キルトもいろんなのがありますが、何種類もの伝統のパターンを組合せたサンプラーキルトはいかにもパッチワークキルトって感じです。

ピースワークの練習にもなるし、布選びの勉強にもなるので、本格的な幾何学模様のキルトを作りたい人はまずはここから。教室でも大抵ここから始まります。

この本では19パターンもの作り方が出てますが、すべて縫い合わせの順番が出ているし、実際に縫われたものの裏側の写真もあるので縫いしろをどっち側に倒しているかもわかるようになっています。これは初心者さんにはとっても助かると思う。

実物大型紙も付いているので自分で製図できなくても大丈夫です。

まずはこれで大きいの作ってみたらどうでしょう?全部は無理でも、気に入ったパターンを選んでお手軽なサイズにするのもOK。もちろんまとめ方やキルティングのやり方も出てます。

 

その他にも小物やタペストリーの作り方も出てますよ。

黒羽先生だけに和布で作った小物がすごく素敵。ちなみにサンプラーのパターンも和布で作っていてこれがまたいいの!

良い布を使うとシンプルでも良いものができるっていうのがよくわかる。これも初心者さんには見ていただきたいところ!

サンプラーキルトみたいな大きなものは無理~って人でも、さりげなくピースワークを取り入れたバッグや小物が作れます。複雑な作りのものはないです。たぶん。

 

いやはや、それにしてもこの本すんごいお得だね。

あえて言う事があるとしたら、和布のせいかちょっと見本がシブいので若者向きではない感じか・・・。そこは好みの問題ですがね。(アマゾンで中身見てみて!)

教科書代わりに持っておくとよい本です。

以上でした。