手芸も好きだが、旅も好き。
旅に出たら、手芸屋にも行く。
海外旅行の楽しみのひとつとして、あれば現地の手芸屋に行くか、叶わなくても手芸雑誌を買うとか、蚤の市に行くとか、手作りモノを買うとかしていました。
が、
ある時、純粋に手芸屋を巡る旅がしたい衝動に襲われたのでした。
Cecile Franconieさんとの出会い
今から約7年前のある日、Cecile Franconieさんのブログに出会ったのが事の発端でした。そこにはパッチワークと刺繍が融合した、超ワタクシ好みの世界が!!!!!
当時、出版されていた本を速攻購入。
『Rangements a coudre』という本でした。
これまた超ワタクシ好みの布で「手芸道具入れ」等々の作り方を紹介した本でした。
とにかく、色がフランス色なのです。日本の手芸本で見る、「フランス風」とは明らかに違う!
「やっぱり、フランス行かないとダメだわ。フランス色をこの目で見に行くどー!」
実は、その前に1度フランスへは観光旅行で行ったことがありました。そのときに、私の目がおかしかったのかよくわかりませんが、空気が紫色がかって見えたのです。色彩感覚ってよくわかりませんが、その国で見たのと、日本に帰ってきてから見たのでは、同じものなのになんか見え方が違うぞって経験ありませんか?そんなこともあってなおさらのこと、とにかく本物を見に行かねば!と考えたのです。
おフランスの手芸屋さん
といえば、「la droguerie」が日本にも進出しているので有名ですね。(ここでも、完璧なフランス色が堪能できますね。)
それ以外のお店はどうかと、インターネットや本で調べてみたら、パリにはたくさんの手芸店があるではないですか!ホントに多い。しかも、それぞれ個性的。メトロに乗れば簡単に行けるし!
フランス人の表現するものって、なんだかかわいいけど大人っぽくて、洗練されているんですよね。当然、作る人のセンスによるところが第一でしょうけど、何か日本とはちがうのかしら?とにかく、そんな空気に思う存分に触れてきたーい!
そんなわけで。
出来る限りたくさんの手芸店を気兼ねなく見るとなると、一人で行ったほうが良いことに思い当たり・・・一人で行きました。(人というのは目的が明確であれば、一人でもへっちゃらなのね。)
やっぱり布が見たいのよね
パリで布といえば、モンマルトルにたくさんお店があるらしい。
ってことで、行ってみると有名な「サクレ・クール寺院」のふもとに、布地屋さん手芸屋さんがたくさんあるわよ~!!!
一番大きなお店は
Marche Saint-Pierre (マルシェ・サン・ピエール)
6階建てで、とにかく豊富な品揃え。
メトロの「Anvers」という駅から、サクレ・クール寺院の方に向かって歩いていけば、あらやだ!周りは手芸屋だらけ!!!というところです。
リバティプリントやプロヴァンスの布が充実しているお店とか、3メートルでカットされた布が10ユーロのお買い得なお店などもありました。(注:7年前です。)
あっちこっちはしごして、ウハウハ見ていたら、あるお店で何故か店員さんと間違われました。意味不明。(*_*)
ここは、問屋街ということもあってか、いずれのお店でもパッチワーク用のカットクロス的なものは見当たらず。基本的には巻布をカットしてもらって買う感じ。おしゃれ感は薄めだけど、変わった布地がわんさとあります。手芸用品は日本製のものが普通に売ってました。手芸本を置いてるお店もあったよ!(しつこいようですが7年前です。古くてすみません・・・)
Le Bonheur des Dames (ル・ボヌール・デ・ダム)
メトロはLedru Rollin駅が近いらしい。私が初めて行ったときは、工事中で電車が止まらなかったため隣のBastille駅から歩きました。(工事中で通過っていうことが結構あるみたい。気をつけて。路線図とかの駅名に×印があったら通過)
ちなみに、初めて行く場合、メトロの駅から地上に出た途端、方向音痴になります。なにか、目印になるような建物などを調べておいて、見つけてから歩き出すと良いですね。やみくもに歩き出したら反対方向だったみたいなことになりますよー。(何度もやらかしました。)
こちらは刺繍のお店で、クロスステッチのステキなキットがわんさかあります。ここにはパッチワークのカットクロスもあったし、巻布もありますよ。刺繍図案もたくさんありました。ろうけつ染めの端布がいい感じ。
昨年10月、2度めの訪問をしました。布は日本製のものがやけにありました。柄も寿司柄みたいな。( ´∀`)いらない・・・。
結局ろうけつ染めの端布と、クロスステッチのキットを購入。あと、ビーズを少々。
そこにいるだけで幸せになれます。
Entree des Fournisseurs (アントレ・デ・フルニスール)
メトロ:St-Paul駅
布はほとんどリバティでした。お店のオリジナル?の洋服の型紙などもありました。編み図なんかも。厚手のフェルトがフランス色でステキでした。ボタンもいろいろ。わたくし的には、リボン・テープ類が充実していて、最高にセンスよく、色・柄・素材も面白いものがあり楽しめました。モチロン購入。
品数豊富かと言われると、ちょっと少なめだったかも。
蔦のからまるステキなお店。
ワタクシ、このお店から「ル・ボヌール・デ・ダム」まで歩いていっちゃいました。そんなに近くでもなかったです。グーグルさまが案内してくれました。便利な世の中でございます。
La Droguerie (ラ・ドログリー)
メトロ:Les Halles駅
日本にもあるけど、やはりパリのお店は品数豊富。時間があるなら行くべきです。布もたくさん種類があった。そして、日本で買うよりちょっとお安い。ここぞとばかりに布ばっかり買いました。
あ!私が行ったときは1ユーロ116円くらいでちょっとお得でした。
ちなみに、昨年10月は少ない時間(4時間くらい?)で上の3つのお店に行ってきました。ボヌールからドログリーと、ついでにフナック(後述)ね。
戦利品たち
集めてみたら、渋めネ。(^ー^)
こんなの作ってみたわ。
ワイヤー口金のポーチね
布はドログリー
テープはフルニスール
で購入したものです。
ヴァンヴの蚤の市
メトロ:Porte de Vanves駅
ボタン屋さんとか、アンティークの手芸屋さんとかがありました。いいものはそれなりのお値段です。私はデッドストックのレースを買いました。これは結構お安かったかな?
食器やらなんやら、いろいろおもしろそうなものがありました。
私は手芸関係ばかり見てしまいましたので、また行きたいな。
結局、よく知られているお店の紹介になっちゃったな・・・。他にもちょこちょこ行きましたが、私の好きなのは上記のお店。ガイドブックにも出ているので行きやすいですよ。
そのへん歩いてると、ガイドブックにはないお店に偶然遭遇したりもします。あくまで運ですが。
でも、それだけ多いということかも。
7年前、パッチワーク専門のお店が1軒あったのですが、残念ながら、今はもう閉店してしまったようです。プロヴァンスの布を使ったステキなキルトが飾ってありました。つられてついつい、プロヴァンス布を買ってしまったのでした。そういえば、まだ使っていないな…。
どうだったか?日本とのちがいは?あちこち見て回って、思ったこと。
- パッチワーク布に関しては、日本の方が充実している。むしろ日本製の布が「日本の布」と、アピールして売られていたくらいですから。(*_*)ムムム
- パッチワーク用ではない布は、おもしろいものだらけ。
- 刺繍関係の充実ぶりは素晴らしい。刺繍の店が多い印象。
- やっぱり私には欲しいものが多い。日本では見たことないものがまだまだあります。
- 「フランスの色」は、手芸屋さんのみならず、何もかもに表れていると思う。本物とのちがいは行ってみれば、ものすごく良くわかる。お花屋さんの花の色だったり、洋服や雑貨でも絵でもなんでも、いろんなものを見てきて!
- 目指したいイメージがあるならば、直接見て、触るに限る。できれば、入手するとなおのこと良い。
最後に
手芸本については、fnac(フナック)という大型書店も覗いてみました。手芸本コーナーもありました。気にいったら買って帰るべし。日本で買うと高いですからね。
そういえば・・・。今まで、毛糸のお店には全然行っていないので、今度はその辺を攻めてみたいものだ。( ´∀`)
ではまた
ちょっと捕捉です。
手芸の本が欲しい方。
大型本屋さんに有るにはあったのですが、あくまでも私の印象では、いまいちな品揃えでした。期待が大きすぎたのもあってか、かなりガッカリな感じ。
どちらかというと、手芸屋さんの中の本のコーナーの方が良い本があったと思います。ですので、気に入った本があったら本屋さんに期待せず、その場で入手した方が良いかもしれません…。
買いたいと思っていた本には、私の場合はほとんど出会えなかったです。キルトの本は無かった!マニアックな本も見当たらない…。うえーん
ちなみに買えたのは、刺繍の本だったです。
良い本屋さん、ご存知の方いらしたら是非とも教えていただきたいです。^^